虫干し

オリンピックもあと一日ですね。選手の涙についこちらもグッときてしまい、もらい泣きしています。お盆休みで心なしか東京は静かになった気がします。私も16日までお稽古はありません。ホッとしたいのですが、来月の松能会の準備や、来年の檀の会の準備など、時間のあるときにしかできないことがありますので落ち着きません。

明日明後日と毎年恒例の師匠の虫干しです。舞台中に装束を干します。明日干して、明後日片付けます。

隅田川のことですが、仕舞の初舞台は昭和41年3月13日祖父の3回忌追善能での老松でしたが、素謡の初舞台は同年4月23日のうちの素人会の隅田川でした。まだ誕生日が来ていないので、3歳です。全く覚えていませんが、どうだったのでしょうかね。能の子方は昭和43年5月3日同門の郷郭太郎氏の素人会で、その時のおシテが丹羽さんという方で今もご健在でおられます。この時のことはよく覚えていまして、はじめから作り物に入ってじっとしているのが飽きてきて、回りを覆っている布(引き回しといいます)をつついて、父に叱られたことや、師匠の先代の奥様からご褒美のミニカーを始まる前に(普通は終わったあとに頂戴します)たもとに入れていただき、あきたら触りなさいと言われたのですが、さすがに舞台では怖くて触れなかったこと。47年前のことが懐かしく思い出されます。素謡は数え切れないほど勤めていますが、能の子方はこれ1回だけです。ちなみに崇俊は平成10年4月19日師匠の素人会が初めてでした。この時はお弟子さんの代役で師匠がシテでした。つづく

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