来年の松能会
多数アンケートを頂戴したなかで、第1位は月でした。月で浮かびましたのが、羽衣です。第1回の檀の会で羽衣を舞って以来、自分の芸の指針として、区切り区切りで羽衣を舞ってまいりました。前回は平成15年 独立15周年記念第16回檀の会で、ちょうど10年前でした。来年は独立25周年でもありますし、ちょうどいいタイミングではないかと思います。
羽衣は現行曲の中でも1番演じられている曲です。私は羽衣を舞い、、謡えばその人の芸がわかると思っています。シンプルだからこその難しさ、素晴らしさがあるのだと思います。松木千俊の今の羽衣を見ていただきたいと思い、次回の松能会の曲は羽衣にさせていただきます。最近は小書(特殊演出)で演じられることがほとんどですが、今回はあえて、小書なしの通常の演出で勤めるつもりです。