杜の会
昨日は第45回杜の会でした。杜の会は芸大の卒業生が有志で開催する会で、御宗家も出演されます。今回は津村聡子氏の桜川、坂口貴信氏の安達原の他、舞囃子、仕舞がありました。私は野宮の仕舞と安達原の本後見でした。野宮の仕舞は何度か勤めていますが、何度やっても難しいですね。本三番目の鬘物の名曲で好きな曲です。能は一度勤めておりますが、またいずれ勤めたいと思います。
後見は1番神経を使いますね。シテに万が一何かがあったら、すぐ代わらなければいけませんし、装束をつけたり、作り物を出したりと能の応用問題ばかりで、日頃からの精進がこういう所で発揮されます。もちろん経験も大事です。毎日気がぬけません。
何とか無事に大役を済ますことができました。
今日は土曜の東京観世会の申合せでした。私は歌占のシテでした。毎日あわただしく、どうなるかと思いましたが、無事にすみほっとしました。この曲は関根祥人氏の最期の曲です。今日は祥人さんから頂戴した扇を使いました。これまで自分なりに気を引き締めて稽古してまいりました。当日は精一杯頑張ります。
明日は代々木のかちょうかいです。仕舞の地頭と能 石橋の地謡です。ちなみに明後日の東京観世会の後、大宮の薪能で紅葉狩の地頭を勤めます。充実した舞台を勤められる喜びを感じております。