大分から無事帰りました

17日大分の能楽堂(写真)での催しは盛会に終わりました。市が主催し幅広く能を知ってもらおうという企画で、羽衣、正尊(しょうぞん)の2曲が演じられました。特に正尊は斬り組みといいまして、能のチャンバラをしますので大人数が登場する曲でなかなか地方では演じられません。迫力のある舞台を間近に観ていただいて、お客様も喜ばれたのではないでしょうか。支援をもっと広げていただきたいと思います。

ところでその斬り組みに、今回崇俊が初めて出させていただきました。斬られ役は最後に色々な終わり方をします。たとえば宙返りといいまして、前転や、飛んでそのまますわる安座や、立ったままうしろ向きに倒れる仏倒れなどです。型はその都度決めます。崇俊は宙返りでした。先輩たちのご指導のおかげでまあまあきれいでした。こうやって成長していくのでしょうか。道は険しいですが、一歩一歩進んでほしいと思います。来年の檀の会の土蜘蛛では最後は仏倒れをします。きれいに倒れるか楽しみにしております。

会終了後、迎えのバスで空港に行き、帰京しました。

翌18日は小早川氏の会、修能会でした。子息泰輝さんの高砂、会主修氏の求塚でした。2曲ともすばらしかったです。私も来月求塚をさせていただきますが、改めてこの曲の難しさがわかりました。稽古してまいります。

私ども親子は二人とも修氏親子の一つ下になります。親子共々長きにわたり、良きライバルとして精進してまいりたいと思っております。

今日19日は明日の武田同門会の申し合わせでした。私の和布刈、武田文志氏の富士太鼓、佐川勝貴氏の車僧でした。

私が勤める和布刈の後シテは龍神なのですが、考えてみましたら来年の干支は辰ですよね。今年最後のシテが来年の干支で、とても縁起がいいです。きびきびと活きのいい龍神を舞いたいと思います。

当日売りもございますので、ぜひお待ちいたしております。

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