七夕

あいにくの雨で、天の川は見られませんね。今日は自宅稽古でしたので、わりと落ち着いた一日でした。明日は坂城の稽古に行ってきます。

さて昨日ご紹介させていただきましたベネズエラ独立記念コンサートのパンフレットに、大使のすばらしいメッセージがございましたので、ご紹介させていただきます。

ベネズエラの友人の皆様へ

今宵は私たちと独立記念日のコンサートをともに分かち合うためにご来場頂きまして有難うございます。

我々の独立201周年を記念するにあたり、同時にベネズエラと日本の変わらぬ友情と連帯と、そして、深まり続けている二国間関係をお祝いしたいと思います。

今宵は非常に特別なベネズエラの音楽作品を2曲お届けいたします。

はじめに19世紀初頭のベネズエラのクラッシック音楽を体現するホセ アンヘル ラマス(1775ー1814)が1810年に作曲した「ミサ曲ニ長調」を室内管弦楽団とコーラスでお届け致します。この曲はちょうど我々の祖先がスペイン王国からの独立を求めていたのと同時代に作られたものです。昨年の東日本大震災とそれに続く一連の事故へのレクイエムとして、また被災地の早い復興を願い、この宗教曲を捧げたいと思います。

2曲目は日本初披露、エリック コロン(1938ー)作曲によるオーケストラとコーラスのための交響詩、「交響詩ーヴィシオン プレコロンビーナ」です。今から520年前、始めてヨーロッパ人がアメリカ大陸に上陸したとき、その様子を先住民族の目を通して表現しています。ヨーロッパからの征服者が新大陸の植民地化を進めていたときのアメリカ先住民族の苦境を回想しています。

我が国の輝かしい独立201年を記念する今日、日本とベネズエラの演奏家や歌い手たちによってこれから行われる、二国間の連帯、友情、協力を反映する素晴らしいこの特別コンサートをお楽しみ頂きたいと思います。特に、素晴らしい指揮でコンサートをご支援下さった指揮者の井上道義氏や東京音楽大学の皆様にお礼申し上げます。また、このプロジェクトにご尽力頂いたKAJIMOTOの佐藤正治氏に心よりお礼申し上げます。そして最後に、このイベントを至福のひと時に変える美しい声のソリストの方々にも、感謝を捧げたいと思います。

 

七夕” に対して2件のコメントがあります。

  1. 屋島 遼子 より:

    松木先生、
    私、10年以上も前、ボランティアの事で、ベネズエラの首都カラカスを、1週間訪問したのでした。
    国民の95%は貧困層 という日本では考えられない格差社会で、後の5%の富裕層が展開しているボランティアは、自治体がする様な教育・医療・福祉などの活動で、見事なものでした。

    コロンえりかさんのリサイタルも、数年前、伺いました。東京の会場に、ご両親が神戸からお見えになっておられ、コロン氏もご挨拶されました。
    えりかさんとは、神山復生病院で、音楽のボランティアをご一緒した事が有りました。 「被爆のマリア」のCD、素晴しいです。

    お能の先生のブログで、まさかこんなテーマに出会えるとは・・。

    1. 千俊 より:

      ベネズエラの国の事を全く知識がなく、お恥ずかしい限りです。自分がライフワークにしようと思っています、子供達への能楽教室を考えるうえで、他国のことをもっと知らないといけないと痛感しております。ありがたいコメントをいただきましてありがとうございます。

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